フィリピンボランティアワークキャンプ①
2018 2/23~3/5
Philippines①
私はフィリピンで産まれ、そしてフィリピン人の
母を持つ。
これは今もこれからもずっと変わらない事実。
今回私が参加した契機は、母国の現状を目を逸ら
さずに確かめるというもの。
生まれ故郷であるフィリピンに対してどこか自信
を持てずにいた、そんな自分に折り合いをつける
ため。
フィリピン人の血を引いていることを胸張って言
いたい、自分が変わりたいと思っていた。
実際自分の目で鼻で口で肌で感じたフィリピ
ンは、どれも新鮮だった。
見たことない、嗅いだことがない、食べたことが
ない、感じたことがないそんなものばかり。
時にはそれを嫌だと思うこともあった。
信じられない情景に目を疑い、人の言葉を疑っ
た。
この地で生きる人にとっての常識が、日本で暮ら
す私達にとっての非常識であることが多く見受け
られたし、その逆も然り。
何が当たり前なのか、どれだけ日本と違いがある
のかを身をもって知ることができた。
知らない世界がそこに広がっていて、自分の中の
半分の血が騒いだ。しかし、胸が痛むようなこと
ばかりではなかった。
フィリピン人の笑顔と陽気さと優しさの中で毎日
を過ごすことができ、特に子供達の笑顔と元気に
よって自身の持っていた母国へのイメージがガラ
リと変わった。
だからか、現地で活動をしていく中で自分に自信
がついてきたのだ。
具体的に何に自信をもっているかは分からなかっ
たが、何となくそんな気持ちになった。
何故だろうと考えたが帰国して思う、
フィリピンと向き合い折り合いがついたんだな
と。
今ではフィリピン人の血を引くことを胸を張って
自慢できる。
今回参加できたことで私は変えられた。
共に参加し日々を過ごした仲間との思い出も、現
地で私達の活動を進めていただいたスタッフの
方々との思い出も何もかもが財産となった。
参加の動機は、
自分が変わりたいというものであったが、自分が
変わったことによってこれからは誰かの為に何か
をしたいという目標が見えてきた。
今まで見えていなかったことまでが見えて視野が
広くなった気がする。
フィリピンボランティアに参加することによっ
て、自分の弱さや無力さを実感したがそれはむし
ろ感謝することである、と引率の先生に学んだ。
ありがたいお言葉をいただいた。
日本にいることは本当に恵まれていることであ
り、こんな環境にいるからこそもっと広い視野を
持ち行動していく必要があるのだと私は今回の活
動の中で確信した。
また子供達の笑顔に囲まれ、美味しいご飯と屋上
のスペースと冷たいシャワーの生活に戻りたい。
ふとした時にフィリピンを思い出して辛くなったり、悲しくなったり、逆に楽しくなったりすることがあると思うが、その一つ一つを大事にしていきたい。
次回以降で、実際の現地での活動内容や日々
の出来事を書きたいと思います。