登山×道に迷う
2017 12/27
金敷城山
2017年最後の登山になりました。
この日も天気は晴れで素敵な登山になること間違いなし!と確信していたのですが、後ほど述べます迷子になってしまいました。
半ベソで山の中にいました。
無事に帰れたので今では、良い思い出ですけれども。
さて、今回選んだ山は
佐賀県"金敷城山"です。
選んだ理由は、
「巨石パークに行ってみたかった」
からです。
登山ルートを、巨石パークからにし登山口も巨石パーク。
巨石パークまでは勿論、愛車の自転車です。
結構遠く車道しかないので車、特に大型トラックには十分に気をつけて走行してくださいね。
道も狭いので、スレスレ走行です。
巨石パークとだけあって、巨石が待っていました。
営業時間は〜までで、春には桜が満開となりライトアップなんかもされるそうですよ。
すぐ目の前には川が流れていて、下流の方では、こちらも春に鯉のぼりがたくさんあがります。
その川に架かる橋を川上峡と呼び、夏には花火大会もあって沢山の人が訪れます。私は行ったことがありませんが。
この時期は、年末のため巨石パークは運営はしていなかったけど管理人さん?の小屋には人がいらっしゃいました。
その横の道を登って行くと、散策道の入り口が見えてきます
草刈りがまだだったのか、石段が草に覆われていた箇所もありました
巨石パーク入り口から、巨石群・登山口の入り口まで車の通れる道を歩いて行きました。
この看板の奥に見えるマップが、巨石パークの案内板になっており
形が良かったので遊んでしまいました。ごめんなさい。
入り口に進むと、道が2つに分かれましたが私は右手の階段コースからスタートしました。
スタートから階段というコースは、この日のコンディションからすると間違っていたかなと登りながら後悔しましたね。
ですが、巨石パークの中にいるんだと思ったらワクワク感が増してました。
この巨石パーク、その名の通り巨石ばかりです。
見渡す限り、↑の大きさ級がゴロゴロしていて恐竜でも出てくるんじゃないか?って疑ったくらいです。
巨石パークには、数多くのスポットがあってそれぞれに名前があって巡れるようになっていました。
マップ通りに巡ろうとしたのですが、なんせ巨石だらけなもんで少し怖くなってしまった私は全て回ることを断念したのです。
と思いつつも、ゴリラの横顔のように見えたのでゴリラポーズで1枚。
岩の洞窟なんかがあって、ここは1番怖かったですね。
人間の祖先はこういう場所にて生きていたのかなと考えると感慨深かったですけど、目の前にしてハッキリと情景が想像できたので中まで入らなかった。
巨石同士が面白い形に重なり合い、1つの作品となってました。
また、岩から生えてるのか?と思わせんばかりの樹々。
共生というものでしょうか?
荘厳な雰囲気が漂いまくってました。
右奥に見えるのは、烏帽子岩!!
平安時代の役人方が頭に被っていた帽子の形に似ていることから付けられた名前。
実際に被ってみると、
どうにかしたらよじ登れるようになっていましたが落ちたら大怪我する程の高さだったので、やめました。
巨石パークを抜けると、金敷城山に向かう登山道に入ります。
巨石パーク中を歩くだけでも結構登山感があって、足元もトレッキングシューズが無難かなと思う所が多かったので注意してください!
木漏れ日が良いですね〜〜。
木の根元に案内板が置いてあるので、足元注意して登りましょう!
にしても、本当にこの道で大丈夫?かと思わせてくれます。
途中、カーブミラーの裏から出て歩道に出るという一幕があります。
赤テープが貼ってあるので、そこはテープの誘導に沿って歩いて大丈夫でした!
少し直進すると、
赤テープと階段が現れるので、再び登山道へと戻ります。
山頂に向かうまでは、赤テープや白ペンキの道が案内してくれるので安心して登れます。
時間にしておよそ1時間で山頂に達しました。
立て札が引っこ抜かれて、立て掛けてありました。
無事に着いた〜!
ところが、山頂と言っても見晴らしの良い所でなくお昼を食べるには狭いかなと思い、"乙文殊宮"まで行くことにしました。
竹道を歩くことができ、年内最後の登山感が増してきたなと感じていた矢先、、
1つ目の電柱発見!
赤テープ!!と辿っていくことは難しいことではありません ですが、、
途中また、山道から外れて再び登山道に戻るという場面がありました、、
ここまで順調に歩を進めていたはずが、どんどん下に下に赤テープを見つけるようになり、遂には行き止まりを食らって
電波なんか飛んでないスマホを片手に、ここどこ?と地図を見ていたけれども、結局何処にいるのか分からず
本当に半ベソ状態で、来た道を戻るということもしたけれどどうしても道は見当たらず
とりあえず、自分を落ち着かせるためにご飯を食べようと決めたのです
(こんな状況下でもお腹は空いてました)
2つ目の電柱の下に腰を下ろして、一旦地図を広げここら辺かな?という位置の確認をして
お茶を飲んで
帰れなかったらどうしよう、、
という不安感に苛まれながらのご飯でした。
美味しかったですけど、本当に不安でした。
ご飯を食べ終わり、無事に今日帰るぞ!と背伸びして歩き出しました。
しかし、出口に向かっているような雰囲気はなく後ろを振り返るとたくさんの木々が襲いかかってきそうでもうヤバイ!っと、遭難したんじゃないのか?と思うしかなかったですね。
疲れ果てて休んでいたら何処かで人の声がしたので、とりあえず人探しに行こうと上に上がって行きましたら、
そしたらなんとなんと!!!!
登山道にありつけたじゃありせんか!!
九死に一生!家に帰れる!生きてる!
安堵の溜息が長かったです!
出口があっても、何処に出るか見当もつきませんでしたが構わず駆けていきました。
道路が見える!と思って、ここは何処かと確認したところ笑いが出てしましました。
なんと奥に見えるのは巨石パークの入り口、ほんの50メートル先の出口から私は半ベソ回避の安心顏で出てきたのです。
山の中は果てしなく広がっていて、遭難したんじゃないかと思わせてきたのに実際には目と鼻の先っていうオチで一気に楽しかった思い出へと変わったのです。
運が良かったなと思うしかありませんでした。
山の神様ありがとう!
帰りがけ、近くの道の駅の側にあった川で半ベソだったという事実を水に流しました。
乙文殊宮に行くことは、初心者の方にはオススメしません。
ごめんなさい。
———————ーーーーーーーー感想ーーーーーーーー———————————
山に登ったというよりは、遭難しかけたということの方が今回の登山に大きく影響していて、人生初でこれが最後だといいなと思うしかありません。
今でこそ笑い話ですが、日本には沢山の山があると同時に危険もそれだけ数多く潜んでいるということ、肝に銘じておくべきと学びました。
巨石パークは、本当に楽しめましたね。
いつもの山に比べて巨石の数や形が圧倒的に違うので、巨石パークだけに来ることも良いと思いますしご家族での休日の過ごし方にどうでしょうか?
登山時間は山頂まで1時間弱と、お子様でも登れる山で登りにくい道ではないので初心者の方にも是非登っていただきたいなと思います。
ただ、私のように遭難しかけないでくださいね。
巨石パークの近くに道の駅があり、寄って帰ることもできるのでご年配の方にも良いのではないでしょうか?
@今回の豆知識
"日本の登山遭難について"
警視庁の調べた資料によると、
平成28年度の山岳遭難は
2.495件の発生で、
遭難者は2.929人。
うち、死者・行方不明者は319人。
この年は、発生件数・行方不明者ともに多かったようで、統計の残る昭和36年以降で過去2番目に多いとのこと。
年齢こそご高齢の方による、登山中の道迷いが多いですが若い年代でも毎年遭難は発生しており、救助されるというケースもあります。
私もそうなんですが、地元の山だから大丈夫!なんていう甘い考えは良くないなと、今回痛いほど学びましたので地図と方位磁針の利用と、登山前にしっかり道を知るように努めたいと思います。
今回、金敷城山についてお読みいただきありがとうございました。
次回こそは、次回こそは屋久島縄文杉トレッキングについて記事あげます!
乞うご期待を!